ゴルフでよく「ダンプ1台分ぐらい打たなきゃ上手くなんないよ」などと年配の方に言われたことありませんか?
ダンプ1台分って一体何球だよ!とずっと疑問に思っていたので、ついに自分の中だけで決着をつけることにしてみました。
ゴルフボールの規格
ゴルフボールはルール上様々な条件をクリアしなければなりません。
今回必要な数値は直径42.67㎜以上、すなわち直径4.267㎝以上といった条件が必要になります。
ディンプルだの細かいことは無視してとりあえず ゴルフボールの直径は4.267㎝(半径2.1335㎝)と仮定します。
ダンプの大きさ
一般的な10トンダンプの荷台の大きさを何台か調べてみました。
- いすゞ…5,100 ㎜ × 2,200 ㎜× 3,300 ㎜
- 三菱ふそう…5,100 ㎜ × 2,200㎜ × 520 ㎜
- 日野…5,100 ㎜ × 2,20 0㎜ × 520 ㎜
いすゞのダンプはダンプというよりトラックに近い形状なので一般的なダンプの大きさを採用し、 ダンプの規格は5,100㎜×2,200㎜×520㎜をと仮定します。
現実ではありえないMAXの量から計算してみる
まず初めに、単純にダンプの容量に何個分のゴルフボールを溶かして流し込めるかということから計算してみます。
ダンプの容量は510㎝×220㎝×52㎝=5,834,400㎤になります。
また、ゴルフボールの体積:球の体積=4πr^3/3=4×3.141592…×(2.1335)^3/3=40.67864㎤
したがって、 ゴルフボールを溶かしてダンプに入れると143,426球入る計算になります。
143,426球がMaxの値でこれを超えることは絶対にありえません。
平面に綺麗に並べて敷き詰めた場合
上図のように平面にボールを一球一球綺麗に並べて計算してみます。
ボールの直径は4.267㎝なので510㎝×220㎝のダンプの平面に119個×51個並べることが出来ます。
高さは直径が4.267㎝なので12.18セット積むことが可能です。
したがって119×51×12= 約72,828球ダンプに積める計算になります。
効率的な積み方の場合
上図のようにボールを並べて計算してみます。
赤丸の3つで1セットとして計算してみると、この3個の高さは4.267×√3×1/2+4.267=7.962㎝。
この3球のセットの高さが6.5セット積めます。
したがって球がかなり荷台から顔を出す計算になりますが(119×51+118×51)×7.0= 約84,609球ダンプに積める計算になります。
あまり顔を出さなければ6セット+一面平積みなので 約78,591球になります。
思ったより綺麗に平積みするのと差が出ませんでした。
結論と感想
一般的な10tダンプにゴルフボールを効率的に積むと72,000球~78,000球積めます。
現実ではここまで効率よく積めないのでおそらく70,000球前後が関の山でしょう。
半分ぐらいは空気というか隙間なんですね。
練習場では1球10円程度なので全て練習場でダンプ一台分打つとなると700,000円程かかる計算になります。
ラウンドだけでも1Rでパターやアプローチの練習、素振りなどを含めると200球ぐらい打つと仮定して、年間20Rで4,000球。5年で20,000球です。
自宅での素振りやパター練習、アプローチ練習も込みで考えるとシングルになるにはダンプ一台分という謎の表現もあながち間違ってないような気がします。
当然上達には個人差があり少し多い気がしないでもありませんが、これぐらいやればシングルになれるんじゃないかといった基準としては割といい表現なのかもしれません。
計算する前はまさかここまで現実的な数字が出るとは思ってもいませんでした。
ダンプ信者さん、今まで小馬鹿にしてすいませんでした。
※計算や考えに間違いは多々あると思いますが、概算ということで勘弁してください
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