私はカープファンではありますが、どちらかといえばプロ野球ファンです。野球は見ます。
結果はさておき、途中リリーフとして登板して打たれてしまった巨人の投手、上原浩治について思うところがありました。
昔、元ヤクルトの古田敦也がTVで
「オールスターで1年目の上原とバッテリーを組んだとき、びっくりした。ミットに構えたところにボールが来る。そりゃこれだけ勝てますよ」
といった発言をしていました。
上原のコントロールの凄まじさを表す逸話です。
昔は逆指名で巨人に入ったにも関わらずメジャーメジャーわがままな奴だなって思っていました。
しかしメジャー行ってからの上原、私は結構好きです。
投球スタイルにしてもテンポが早いのは見ていて気持ちいいし、コントロールがいいのも四球嫌いな私としては見ていて気持ちいい!
試合も締まってみえます。
誰とはいいませんが、リリーフで1球に30秒以上かけるとかざらですから。
彼の実績はもう誰もが知っているので割愛しますが、前回、今日と打たれてしまいました。
打たれるのは結果の世界なので仕方ありませんし、我々がどうこう出来ることでもありません。
しかし、その後の彼の行動が素晴らしい!
前回も今回もベンチの最前列で試合を見てチームを応援し続けていました。
これ、前回登板のときCSのプロ野球ニュースでも言っていたんですけど、中々出来ることじゃないみたいです。
打たれた投手はすぐベンチ裏にひっこんでいる姿をよく見かけます。
カメラに「お前仕事出来ねーやつだな」って晒し者にされますから。
自分の失敗の尻ぬぐいをしているので見守り応援するのは当然だと思われがちですが、ついつい自分の気持ちが先行してしまうんでしょう。
松井秀喜の著書にもジーターについて同じようなエピソードがありました。
ジーターが32打席ノーヒットだった、しかしその間、ジーターの態度には何の変化も見えませんでした。凡打を放っても全力で1塁ベースへ走っていき、アウトになった後はベンチに戻って、いつものように仲間に声援を送っていました。
ジーターは結果が出ない間も、ヒットが続いているような態度を貫いた。人間として素晴らしい姿だった。
引用:信念を貫く (新潮新書)
これと一緒ですね。素晴らしい姿勢だと思います。
後述に
『人間というのは物事が進んでいるときよりも、うまくいかないときの方が本性が出る』
とありました。
全くもって同感です。1流とはそういうものです。
野球の上手い下手は真似できないにしても、こういった一流の立ち振る舞いは意識さえすれば今から私たちにも真似できることではないでしょうか。
真似して実践できるかどうかは別として、実践しようとすることが大切なのではないかと思います。
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