【飛地】カリーニングラード州という謎のロシアW杯会場

2019年1月27日サッカー, 歴史飛地, W杯会場, ロシア, バルト艦隊, カリーニングラード

ロシアW杯も開催されました。

いざ始まってみると、日本と結構時差があります。

何でこんな時差あるの?っと不思議に思って会場の場所をざっと見てみるとモスクワを中心に西側の会場が多いため6~7時間程時差があります。

その際に目に留まったのがカリーニングラードという場所

GoogleEarthさんにお願いするとこの場所

ロシアじゃなくてポーランドかリトアニアやんって思っちゃいました。

飛地、地理用語でいうとエクスクラーフェンっていうやつです。

有名どころだとアメリカのアラスカです。

ロシアにこんな飛地があることを知らなかった…

少し調べてみたので簡単にまとめてみようと思います。

第一次世界大戦後

話は第一次世界大戦に遡ります。

元々は西プロイセンと東プロイセンに分かれており、ポーランドの独立の際

西プロイセン→ポーランドの領地

東プロイセン→ドイツの領地 となりました。

この東プロイセンがケーニヒスベルクという名前の都市を含み、今でいうカリーニングラードです。

勿論地図を見るとドイツとも隣接していないため、 『ドイツの飛地』です。

第二次世界大戦後

ナチスドイツの降伏の後、戦後処理でソ連の領土になることが決定しました。

今度はドイツの飛地から 『ソ連の領地』になります。

名称もケーニヒスベルクからカリーニングラードに変更しソ連の一部となりました。

しかし、1991年に バルト三国が独立したことにより完全に取り残されたカリーニングラードは『ソ連・ロシアの飛地』となって、現在に至っています。

ロシアの飛地となってから

時代が進んだことによってカリーニングラードのドイツへの帰属意識は希薄であり、ポーランドにおいては一度も領地になってないので基本的に関心が薄い。

西欧へのロシアの玄関口として、自由貿易地区にして1993年に経済特区に指定。

しかし政治経済の混乱が続いて、麻薬、売春、エイズの蔓延などリアル北斗の拳状態。

もはやどこの国も欲しがりませんでした。アンタッチャブルです。

そんな中、90年代末にロシア経済が好転しだすと、カリーニングラードも新興地域として経済成長を遂げロシアとの結びつきも強くなりました。

とはいえ、やはりどこもいらない上、EUが絡んだ問題も存在します。

ソ連時代に数少ない不凍港であったことによりバルティック艦隊の母港として昔から軍事拠点として発展していたため、今は核ミサイルやミサイル防衛拠点などの軍事都市としてロシアに使われているみたいです。

カリーニングラード自体が独立するという選択肢も一見あるように見えますが、如何せんロシアに依存している状態。また、資源も琥珀ぐらいしかないらしく独立するパワーも無いような場所。

最後に

行きたいか行きたくないかと言われたら個人的にはそうでもないです。

少し距離がありますが、それならアウシュビッツに行きたいなと思いました。