ゴルフは正直マナーにうるさいスポーツです。
審判がいないためルールも厳格化されていますが、ルールはルール本を一読しておけばある程度は把握できます。
しかしマナーに関しては同伴者が注意しないと気付きにくいことが多いです。
そこで初心者のためにゴルフ場でのマナーについて簡単にまとめてみました。
ゴルフ場に着くまで
迎えが来てくれる場合
迎えが来てくれる場合は、迎えに来てくれる人のことを考えましょう。
迎えに来る分の早起きの時間、ガソリン代、高速代、運転など目に見えないところで負担をしています。
迎えに来てくれる人との関係性にもよりますが、もし目上の人の場合や親しくない人の場合は何か用意しておくといいでしょう。
これに関しては一般常識なので、ゴルフに限った話ではないと思います。
ゴルフ場に着いた時に下車して挨拶する
ゴルフ場の玄関に車をつけた際、トランクを開けてキャディーバッグを下ろしてもらいます。
この際に車から降りずに従業員に降ろしてもらって、そのまま駐車場に車を停める人がいます。
この行為に関して、少しどうかなと感じる時があります。
ゴルフ場に着いて、キャディバッグを降ろしてもらう際は従業員の方は挨拶をしてくるので
「おはようございまーす」
と車から降りて簡単に挨拶するのがスマートなのではないかと思います。
ティーイングエリア(ティーグラウンド)関連
遅くともスタート時間の5分前にはティーイングエリア(ティグラウンド)に着く
ティーイングエリア、昔でいうティーグラウンドには遅くとも5分前には到着するようにしましょう。
前がよっぽど詰まっている場合は別ですが、スムーズに流れているのであればそれぐらい余裕を持ってスタート時間に備えた方がいいと思います。
その組が少しでも遅れると後の組が全部遅れることになるので、時間はきっちりと守った方がいいでしょう。
バックティーやフルバックを使う時は許可を得る
レギュラーティーではなく、バックやフルバックを使用する際、無断で使ってはいけません。
ゴルフ場の従業員に一声掛けましょう。
人がティーショットを打つ時は視界に入らない
同伴者がティーショットをする際、視界に入らないように注意しましょう。
飛球方向は勿論のこと、真後ろも駄目です。
斜め後方か真正面もしくは正面後方あたりにいると問題ありません。
人がティーショットを打つ際は物音を出さない
同伴者がティーショットを打つ際に物音を出さないようにしましょう。
喋り声は勿論のこと、特に注意が必要なのはクラブの出し入れする音とグローブをビリビリと装着する音です。
人がアドレスに入った際には余計なことをせずに静かに見守っておきましょう。
また後続の組がカートの中で大声で喋っているケースがよくあります。
少し混んでて前の組がティーショットをするときはカートを発信させることなく、喋るのも控えたほうが無難です。
プレーしている人は意外と聞こえます。
「ファー」と叫んで危険を知らせる
OBなどの場合は大きな声で「ファー」と叫んで周囲の人に危険を知らせましょう。
隣のホールにボールが行くことはよくあります。
また2打目以降も同様で、ボールが人がいる可能性がある場所に行った際には条件反射で「ファー」と言えるようになりましょう。
ナイスショットと叫ぶ
一緒に回る人との関係性にもよりますが、同伴者がいいショットを打ったら
「ナイショー!!」「ナイスオン!!」
と言うぐらいの最低限の愛想は必要です。
シャツはインする
シャツはズボンにインしましょう。
どうしても動いたり、スイングをしているとシャツがズボンから出る場合があります。
気付いた時や、区切りがいいティーイングエリアやグリーンに行く際にシャツをインしましょう。
その方が見た目的にも恰好いいですし、インしてないとだらしなく見えてしまいます。
プレーファストを心掛ける
プレーファスト(プレイファースト)を心掛けましょう。
ゴルフ初心者には少し馴染んでいない言葉かもしれませんが、迅速にスムーズにゴルフをプレイするということです。
自分だけ早くても意味がないので、自分の組全体に関して意識を持った方がいいと思います。
ただプレーファーストを心掛けることと打ち急ぐことは全く違うことなので、そこははっきりと区別しておいたほうがいいと思います。
場合によっては早く準備出来た人から打つ
ゴルフは遠くにある人からボールを打つのが基本ですが、場合によってはカート道から遠かったりボール探しに時間を使っていたりと自分が先に打ったほうがプレーがスムーズになる場合が多々あります。
そういった場合は失礼がないように「先に打ちます」と同伴者に伝えてスムーズに進行できるようにしましょう。
ロストボールを探し過ぎるな
プレーファーストに関することですが、どうしてもゴルフというスポーツの性質上、ロストボールを探す時間が生まれます。
ロストボールを探す時間は3分です。
3分経ったら大人しく暫定球のボールを打つか新しいボールをドロップしてください。
競技ゴルフなら打ち直しで戻ったりしないとアウトですが、そうでない場合はそこまで神経質になる必要はありません。
それよりもプレーファーストを心掛ける方が大事だと思います。
複数本クラブを持っていく
実際にボールの場所まで行ってみないと距離やライ(ボールの状態)が分からないケースがあります。
そういった場合はクラブの交換をする必要がないように打つ可能性があるクラブを予め持って行きましょう。
万が一クラブが無かった場合は走ってクラブを取りに行くか、持っているクラブで打ちましょう。
素振りは程々に
たまに打つまでに凄い素振りをして時間がかかっている人がいます。
なるべくシンプルなルーティンを持ちましょう。
プロを観ていれば分かりますが、アドレスに入るまでそんなに時間をかけていません。
上手い人ほどスピーディーでシンプルなルーティンを持っています。
素振りをしないと不安な気持ちも分かります。
しかし初心者はどうせ何回もガチ素振りをしたところで当たらないので時間の無駄です。
さっさと打って走ってまたさっさと打つを繰り返した方が賢明だと思います。
OKパットや「お先に」パットを利用
ほぼ入るようなパットでOKを出すことは勿論のこと、もしOKが出なかったら「お先に」といって先にパットを打ちましょう。
先に終えた方は旗などを持って、すぐに次のホールに行けるように準備をしておくのがスマートです。
クラブの手入れは後でやろう
1ホール終えた後、後続の組をかなり待たせているのであれば、クラブを手入れすることなくそのままカートに乗って発進しましょう。
もうプレーが終わったのにグダグダしてカートを発進させなかったら、どうしても後続に悪印象を与えてしまいがちです。
実際に遅いか早いかは別にして、「プレーファーストの姿勢」を見せることもスマートな方法だと思います。
前の組が遅くても文句を言わない
前の組が遅いと誰だってイライラします。
だからといって初心者がいたり下手な人がいたりして遅い場合は文句を言うのはやめましょう。
誰だって最初は初心者です。
初心者だってわざとスロープレーをしているわけではないので、我慢してこそ紳士だと思います。
私は文句を言われたことも言う人と同伴した経験もありますが、どっちの側でもあまりいい気持ちはしません。
グリーン関連
グリーンは非常に繊細な場所なので色々とマナーが存在します。
グリーン上は走るな
グリーン上は走ってはいけません。どんなに急いでいても早歩きをしましょう。
徒に芝を傷つけることはよろしくありません。
人のパッティングラインを踏まない
人のパッティングラインは絶対に踏まないようにしましょう。
感じが悪いどころの騒ぎじゃないです。
またお先で入れる場合もその人のパッティングラインを跨ぎながらパットをしましょう。
よくプロがやっているのを目にすると思います。
パッティングの際に後方に立たない
ティーショットだけでなく、パッティングをする際も飛球線の真後ろに立つのはやめましょう。
気心が知れている場合でも「後ろからライン見てもいいですか?」と一声かけるのがマナーだと思います。
ホールの30cm以内に入るな
グリーンのホールの30㎝以内にスパイクで立ち入らない方がいいです。
ホールの30㎝以内はデリケートな場所なので、なるべくそこにスパイク後をつけることなくボールを穴から拾い上げましょう。
プロゴルファーを見ていると分かりますが、大体少し遠くから拾い上げてさらに自分のスパイク後をパットで直しています。
それぐらい繊細な場所ということを頭に入れておいた方がいいと思います。
ボールマークは絶対に直す
自分がつけたグリーン上のボールマークはグリーンフォークで絶対に直してください。
素早く直さないと、芝の再生に影響が出ます。
もし見つからない場合は他のボールマークを直してあげるといいでしょう。
1グリーンで1つのボールマークを直す癖をつけた方がいいと思います。
私は同伴者がもたついているときなどは4,5個直します。
私は直すのが好きなので目に付いたら直します。
『ボールマークを直す』という行為も結構気分が晴れて気持ちいいもんです。
2グリーンの場合のときは別の場所からドロップ
2グリーンのコースの場合、別のグリーンにオンすることがよくあります。
そういった場合はグリーン上からアプローチするのではなく、必ず外に出してアプローチしてください。
グリーンを傷める行為はよろしくないです。
ナイスバーディー、ナイスパーなどの掛け声
ナイスショットやナイスオンの掛け声のように、グリーン上でも最低限の愛想は必要です。
- 強めに打ったときは「ナイストライ」
- 距離感が合っているときは「ナイスタッチ」
- バーディのときは「ナイスバーディ!」
- パーのときは「ナイスパー」
などなど何かしらの掛け声があったほうがいいと思います。
バンカー関連
バンカーショットの際は、低い場所から入って低い場所から出ましょう。
高い場所から出入りするとバンカーの形状が変わってしまいます。
また当然ですが、打ち終わった後はレーキ(バンカーをならす道具)で砂を慣らしましょう。
レーキを裏返してならすと綺麗にならせると思います。
レーキを置く場所も後続の組のプレーの邪魔にならない場所に置きましょう。
またスパイクについている砂をラフで取り、グリーン上に砂を持ち込まないことも大事だと思います。
クラブハウス関連
クラブハウスに入るときは芝や砂を落として入る
クラブハウスに入るときは靴の汚れを落として入りましょう。
エアーブローが大体あるので、忘れることはないとは思うのですが、万が一忘れた場合はちゃんとエアーブローをしてマットで芝や砂を落としてクラブハウスに戻りましょう。
クラブハウスで食事をする際は帽子を取る
クラブハウス内で食事をする際は必ず帽子を取りましょう。
またテーブルの上に帽子を置くのもマナー違反なのでやめましょう。
洗面台のタオルで水を拭き取る
ゴルフ場には必ずトイレの手洗い場にタオルが置かれています。
これは自分の手を拭くためにあるのですが、洗面台周りの水を拭き取る意味合いもあります。
洗面台周りを汚してしまった場合、そのタオルでささっと拭き取るとその後使う人も気持ちよく使えます。
風呂に入るときは体を洗ってから
これ、私わりと信じられないんですよね。
クラブハウス内のお風呂を利用する際によく目にします。
ゴルフというより公共浴場の常識だと思うのですが、信じられないことにいきなりジャバジャバと湯船につかる人がかなりいます。
なぜか御年輩の方でも高確率でいきなり湯舟です。
もはや意味が分かりません。
『日本マジ大丈夫か?』と思います。
そりゃ寒い日とかいきなり風呂に入りたい気持ちは分かります。
しかしシャワーで一通り体を流し終えて湯船に入ってください。
特にスポーツの後なんで体めっちゃ汚いです。
いい年した人がほとんどのゴルフ場でこんな光景を見かけるのが私には信じられません。
最後にマナーを守るという行為について
私はマナーを守るというのは非常に大切だと感じます。
もし一緒に回っている人のマナーが悪ければ、次回またその人と回ろうと思いますか?
マナーを守ることは得しかありません。
なるべくマナーを守って、同伴者と気分よく回った方が何かと得をするはずです。
また、ゴルフは結構性格が出るし一緒にいる時間も長いので、その人の人となりが見えてくるもんです。
マナーを守ること、延いてはゴルフ以外の事にも繋がってくると思います。
色々と細かく述べましたが
- 後続を待たせることなく円滑に
- 同伴者を嫌な気分にさせることなく
- 自分のプレーが悪くても腐らず前向きに
上記の事を頭に入れてプレーすれば問題ないと思います。
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