トロフィーのためにアサクリオリジンズのディスカバリーツアーをやったんですが、クオリティが高すぎて感心しました。
面白すぎてついつい全部のツアーを回ってしまいました。
ディスカバリーツアーをしていると製作者たちの意地や執念みたいなものがひしひしと伝わります。
実際ゲームをしている最中はゲームに気を取られて全く気にしていなかったんですけど、こんなに手間暇かけ色々な事を考えながら再現したんだなぁと思います。
ゲームの画像、資料、スケッチ、ナレーションによりおかげさまで非常に古代エジプトの理解が深まりました。
実際は欠けているけど本作では盛って製作しました的なゲーム制作の裏話も聞けました。
スフィンクスとか実際はボロボロで色もついてないけど、当時の色彩や形をコンピューターで再現して描きましたとか。
ゲーム制作の裏話だけではなく、実際はナポレオンの砲撃前にはすでにスフィンクスの鼻はなかったなどの歴史的裏話も盛りだくさんでした。
ピタゴラスの定理に関しても実は他の地域で発見されてて、ピタゴラスが最初に発見した確証はないみたいな細かい話もしていました。
ピラミッドに関しても内部やピラミディオンに関して発見されていませんがゲームでは盛っていますと言ってました。
様々なことに関して、未だに謎のままですが説は何通りかありますっていうナレーションが多いのも歴史的古さを感じます。
まぁ謎が多いのがこの時代の魅力でもあるんでしょうが。
ただやっぱり洋ゲーなんで日本で学ぶ歴史教育や常識とちょっとズレているせいか、これ知ってるだろ?ってことで結構知らないことが多かったです。
様々な人種、宗教、言語の持ち主が関わりゲームを制作したって述べている通り、説明や知識の幅が本当に凄かったです。
またスケッチも凄くて、当時こんな感じだったのではないかと考えて街を作りましたっていうのも多かったです。
このスケッチを描く学者をゲーム制作の仲間に引き込むことが出来て非常にハッピーって言ってた気がします。
当時のエジプト人の生活様式やミイラの作り方などにも触れており、これまた非常に分かりやすくて凄まじいクオリティでした。
説明の際の資料に関しても、昔のスケッチや現在の写真だけではなく、メトロポリタン美術館や大英博物館に展示されているものが数多く登場して、非常に理解が深まります。
有名なロゼッタストーンなども写真が登場しますが、ナポレオンが発見したにも関わずなぜか大英博物館と書かれていました。
そういった細かいことを気にしだすともはやキリがないけど、気にせずにはいられないので結局ググる作業が始まり、まったくディスカバリーツアー自体が進みませんでした。
正直ゲーム自体はまずまずの面白さだったんですが、ディスカバリーツアーにドはまりしてしまったため、ディスカバリーツアーの存在だけで★5評価になりかねません。
学生が世界史で古代エジプトに関して学ぶのであれば、教科書読まずにとりあえずこれやっとけやって思えるぐらい充実しています。
これだけで古代エジプトの範囲は終わるし、何より知的好奇心への刺激が凄まじかったです。
アサクリオデッセイにもギリシャのディスカバリーツアーがあるっぽいので、PS5が発売したら快適ロードでプレイしようかと思います。
ディスカバリーツアーの影響で古代エジプト学の本を何冊かざっと読んでみたのですが、一番分かりやすかったのが個人的には下記の「古代エジプトを学ぶ:通史と10のテーマから」です。
早稲田大学のエジプト考古学の学者が講義用に年代ごととテーマごとに古代エジプトについて解説しています。
テーマに関してもパン、ビール、ワインなどディスカバリーツアーで掘り下げていたポイントが多く、非常に理解が深まりました。
エジプト初心者にとっても非常に分かりやすく解説してありました。
カラー写真がないので、別のカラー写真が多く記載されている資料を一冊手にしつつ、この本を読んでいくと並行して楽しんで読めると思います。
私は何冊かエジプト本を買ったのでそれらと並行して読み進めていけたので非常に楽しめました。
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